整理整頓、清掃を雑用と言われたら、

空間整理

秘書として勤めていた時の、お話です。

私は、仕事ができるようになりたくて、ひたすら本屋セミナーに投資していました。

本で、特に仕事にそのまま活用できたのが、「トヨタの5s」。

これは、職種問わず共通して使える方法ということで、早速トライしたところ、

たくさんの良い変化が起き、仕事がしやすく、ミスが少なく、何より仕事が楽しくなりました。

5sとは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」のことを意味します。

これに沿って、私はスタッフの休憩室の机を、出勤した際、毎朝吹いていました。

当直医が常にいる部署であったため、コップなども置かれていて、それらを見極めた上で処分または洗っていました。

ある日の朝、私の部署をローテート中の2人の研修医(医師になって1年目)が、私がそれをしている時に、休憩室に入ってきました。

驚いた顔で、

「いつも誰がしてくれてたんだろ〜って思っていたんです。こんなことまで、ありがとうございます。」

と、声をかけてくださいました。

ただ5sを実践することで満足感いっぱいでしたが、

そうやって感謝の言葉をいただけると、やはり嬉しくなりました。

5sの、特に前の4つ、整理・整頓・清掃・清潔は、「仕事の基本になるもの」

ただ、このことをご存知ない方もいらっしゃることが、分かりました。

2人の研修医の先生から嬉しい言葉をいただいた際、この部屋に居た部署の中堅の先生。

ニヤッとしながら、「雑用が〇〇さん(私)の仕事だからね〜」とおっしゃいました。

この先生は、医師としても、さらに並行して会社の経営をされていたりと、非常に優秀な方です。

私は以前から数年間ご一緒しているので、私への普段の言動から、

残念ながら、どういう意味合いで言われたのかが分かっていました。

2人の研修医の先生方も、なんとも微妙な表情をされていたので、私もサッと流し、

「もしかして、この先生はトヨタの5sをご存知ないのかな?」と思うようにしました。

嬉しい気持ちと少し寂しい気持ち、両方になりましたが、

翌日以降も、同じようにルーティンを続けました。

もちろん嫌々ではなく、5sをしていることに自信を持って、楽しみながら。

仕事の質を上げたいと思って始めたことで、その重要さと効果は証明されていて、

誰より私自身が体感しているので、雑用と言われたからといって、止めることはありません。

嫌なことがあった時、悔しい、悲しいと思ったとしても、

腐るのだけはしないように、いつも心がけています🌱

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